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ケルン・鎮魂の鐘と光(久慈市)
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久慈市のNPO法人岩手・久慈ケルンの会(一沢明男会長)が造った石積みのモニュメント「ケルン・鎮魂の鐘と光」。市内外の個人、企業、団体の協力で集まった寄付金と、児童らが思いを書き込んだたくさんの石が形となった。「復興のしるべに」との願いを込め、東日本大震災の教訓を後世に伝える。
モニュメントは久慈港に面する同市長内町のJC公園内に建立した。登山の道しるべとなるケルン(石積み)をモチーフにした円すい形で、高さは久慈を襲った津波高を参考に海抜14・5メートルに設定した。 市内で発生したがれきの土台の上に市民が持ち寄った石を積み上げ、表面には久慈の児童らが「絆」「心ひとつに」などと記した石が組まれた。モニュメント脇に鐘が設置されている。
77年前の函館の大火で2,800人余りの死者・行方不明者が出た際、久慈など岩手各地から義援金が贈られた恩返しをと、函館市から小型中古漁船227隻が久慈市に無償で贈られた。ちょうど漁期を迎えるワカメ漁やウニ漁に間に合い、久慈市内各地の漁港に届けられ漁が再開された。久慈港は日本初の掘り込み式港湾で、そこに船が連なって入ってくる様は感動的だったと市民の皆さんが語る。ケルンはその港に面して立つ。震災で新たな歴史が刻まれた久慈の港の物語。
所在地:
岩手県久慈市長内町諏訪下JC公園地内
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