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宝鏡寺 伝言館(楢葉町)Pilgrimage site

宝鏡寺の一角に、福島第一原発事故の惨禍と教訓を在野の目線で伝える資料館「伝言館」はある。故早川篤雄住職は、戦後の浜通りで、原発の誘致・建設、変わる地域を見つめてきた。地域で福祉施設を運営するなど「自他がともに幸せになる道」を探ってきた。その一方で、長年原子力発電所の危険性を指摘し、反対闘争に身を投じてきた。原発事故で、自分の考えが正しかったと確認。楢葉町は2015年9月まで全町避難を強いられた。東京電力を相手に2012年に提訴した「福島原発避難者訴訟」では原告団長を務め、2022年3月に勝訴が確定。東電に社長名で公式謝罪する場をつくらせた。2020年私費で建設した伝言館には、半世紀にわたる闘争の資料の他、ヒロシマ・ナガサキ・ビキニなどの資料が多数保存展示されている。庭には広島からの非核の灯が静かに灯る。
600有余年の歴史を刻む宝鏡寺。早川篤雄住職は第30世住職


伝言館の庭には「原発悔恨・伝言の碑」や「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマの火」などが置かれる


早川住職の闘争の歴史が展示された伝言館1階内部


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